15.4 UST の作り方 – G7 その 2
ここで書くのは G7 の Chord Scale の一つ、Combination of Diminish (ComDim と略します)の UST です。「Diminish は UST には使えないと言ったじゃないか」。それは、基部コード (分母のコード) と上部コード (分子のコード) が Diminish ではダメですと言う意味です。ここで書くのは G7 に乗っかるコードで、その G7 の Chord Scale が ComDim なので問題ありません。
ComDim 上で UST を探すのは大変です。前のページでも書きましたが、鍵盤が Visualize できないとヘトヘトになります。
まず、G ComDim Chord Scale です。ComDim は Half-Step/Whole Step Diminished Scale とも呼ばれ最初が半音、次が全音と 半全半全の繰り返しでできています。
Altered と似ていますが、ComDim は Natural 13th、Altered は♭13 と 13th が違います。Natural 13th は minor Scale では使えないので、ComDim は Major Scale でしか使えません。ComDim から結構たくさんの UST が作れます。隣どうしを楕円で囲めないので上の Chord Scale をそのまま使います。また、UST は青丸で囲みます。
✔️ Gm/G
✔️ B♭m/G
✔️ B♭/G
✔️ D♭m/G
✔️ D♭/G
✔️ Em/G
✔️ E/G
全部で7つできました。Mixo から始まってたくさんの UST が G7 に乗っかることがわかりました。これをまとめます。横の行が UST (上部コード) です。縦の列に Chord Scale を置いて UST たり得るコードに丸印を置きます。
スマホの方には小さ過ぎるかもしれません。横向きにして見てください。
最後に UST の鳴らし方について、学校で習ったそのままを書いておきます。
- 6音が基本。下が 3音、上が 3音。
- 上部コードと基部コードの音程を P4 以上にすること。つまり上と下をある程度離せと言うことです。
- コードの展開 (Inversion) は可能。
- 普通基部コードは Root、3rd、7th を使う。今まで基部コードを Triad で書いてきましたが、5th を抜いて 7th を入れるのが普通のようです。
最後に超単純な UST Phrase を書いたので聴いてください。と言うか、今皆さんのために敢えて簡単な Phrase を作ったような書き振りをしましたが、私自信 ComDim の上に乗っかる UST は使ったこともなく勉強が必要だと思っています。ともあれ UST が使えそうと感じてくれたらいいんですが。
Em/CM7 – C/Dm7 – Dm/G7 – Am/CM7 基部コードをピアノ、上部コードをバイオリンにしています。
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