Ex-33 「チョコボのテーマ」の Aメロは Mixolydian

Mixolydian の曲をもう一つ紹介しようと頭を巡らしていたんですが、見つかりません。ネットを見たところ「チョコボのテーマ」が出て来ました。何という不覚。Role Playing Game の Final Fantasy との付き合いは 20年以上でつい先日も Remake 版をやったばかりなのに思いつきませんでした。チョコボは確か FF の最初からこのテーマ曲で登場していた筈です。

下の Audio も譜面も端折っています。Key は例によって Cです。1〜4小節の Aメロが Mixolydianです。5〜9小節の Bメロと言うのかサビと言うのかは C Major Scale です。

1〜4小節がなぜ Mixolydian かと言うと、B音がなく青丸のB♭音がその代わりに入っているからです。かつコードも C と B♭の繰り返しです。それが Bメロにいくと赤丸の B Natural 音が出てきます。なので C Major Scale。

一つ考えどころがあります。それは Mixolydian で登場する B♭のコードと C Major Scale で登場する B♭のコード。 Mixo のB♭は明らかで、Mixo の 7番目の音である B♭を Root にしたコード。では、7小節目の B♭はどう整理すれば良いのか?

私の知識の中では2つの可能性があります。

  • Subdominant minor の B♭
  • Mixolydian の B♭

今 B♭を Triad で書きましたが、4和音で書くと、

  • Subdominant minor の B♭7
  • Mixolydian の B♭M7

になります。

聴いてみます? まず B♭7 です。 

今度は B♭M7 です。

私個人の感じでは、B♭M7 の方が合うかなと思い B♭M7 に軍配をあげます。そうなると 7小節目だけ Mixolydian に戻ることになりますが、これなんとなく理屈まずありきでそれを押し付けられた感ありません?

7小節目のコードなんですが、一番ベタに入れるなら Dm7 でしょう。II – V- I ができますし。その前に飾り付けの二次 Dominant の A7 を置きます。

この Dm7 と言うコード。 B♭M7(9) の Root を抜いたのと同じ構成音です。なので Subdominant Chord として使えそう。学校の先生も B♭M7 の機能は Subdominant だと言っていました。ただ、そうなると Dm7 の元々の形が B♭M7(9) になりますが、そんなのおかしいですよね。Dm7 は C Major Scale の 2番目の音を Root としてできたコードで B♭音とは関係ありません。

と言うことで私の知識では理論としてきれいに説明できないんですが、このページの締めとしては理論先行の匂いが強い Mixolydian の B♭としておきます。

長年サラリーマンで現在プロ作曲家志望です。

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