02.5 minor Scale
C Natural minor Scale (ハ短調自然短音階) です。
このページは minor Scale の中の Natural minor Scale についてです
今度は音名で書きました。これ以後は音名で書いていきます。ついてきてください。
音名の横に♭が登場しています。♭は知っていますよね。半音下げる記号。E♭は E 音から半音下がった黒鍵です。ついでに言っておくと、 ♯ は半音上げです。♯ の読み方は Sharp (シャープ) です。
脱線します。音楽で半音上げ記号として使う♯とSNS で使う# は別物です。音楽はシャープと読み、SNSはハッシュ。私はこれ知らず、仕事でアメリカ人とメールをすると #1, #2 とか書いてくるので、何でこんなところでシャープを使うんだろうと思ってました。これもその昔、電話会議をすると、会議システムから「番号を打ち終わったらハッ?? を押してください」と英語の音声が流れ、「おい、何押せばいいんだよ」と困ったことがあります。ハッシュという輸入言葉が馴染んできたのは、正に Twitter のおかげ、と言うか Twitter のせいですよね。今でも、日本語では電話の音声案内が「シャープを押してください」と言います。英語の Hash は日本語では、シャープとハッシュの両方の言い方を持っていることになります。
C Natural minor Scale には♭が入った音が 3つあります。例えば、E♭は E♭と書かれており、D♯ とは表記しません。E♭と D♯ は同じ Pitch (音高) で、これを Enharmonic (エンハーモニック、異名同音) と言います。なら、D♯ で書いてもいいのか。結論言うとダメです。理由は Scale としておかしいからです。このScale を五線譜に書くとこうなります。G Clef (ト音記号) の右に♭3つ書かれていますが、これを調号と呼びます。これにより Key がわかる。C Major Scale という調号なしの Scale とのずれを明示する。もっと簡単に言えば、Scale 上の黒鍵の数。これでみると E は♭(半音下がる) になるので E♭。
では、調号をとって臨時記号で書けばどうなるか。臨時記号というのは、音符の左側につける♯と♭のことです。
どうでしょう。ある Scale の中に♯と♭の両方が入っているのは見にくいし、何より E のところに音符がないのはおかしい。♯と♭両方入る Scale もあると言われる方。良くご存知です。確かにあります。ありますが、これはこのサイトのずっと先で書きます。
Harmonic minor と Melodic minor Scale については 04. 音階その 2 で書いてます
This page originally written on 2020.12.15, revised on 2021.08.23
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