03.1 音程という言葉はおかしい
音程とは2つの音の間隔ではなく度数のことです
おかしくありません? 音程というのはある音とある音の隔たり、つまり 差(差分)です。1メートルと 4メートルの差は 3メートル。4 引く 1 は 3です。音楽だと 1度と 3度の音程(差分)は 3 です。3 引く 1 は 2 であるべき。なのに 3。「音程の数え方は両端を入れるんだよ」。確かに。しかし差分であるなら 3 引く 1 は 2 が正しいと思いません? 英語でも 1 度と 3度の Interval は 3rd です。ただ、英語の場合 Three ではなく Third。3番目と言っています。それを踏まえて日本語に戻ると、3 ではなく 3度と言っている。何が言いたいかと言うと、音程という差分を表す言葉は、実は差分ではなく度数を言っている。
C と E の音程は C を1度として、E は 3度。C と C の音程は 1度。これで納得できます? 「度数というなら温度計だって度数。温度計には 0度がある。 C を勝手に 1度と決めつけるのはおかしい」。確かに。以下は私の推測です。
上の Scale は見てのとおりの C Major Scale ですが、各音符の下に小文字でローマ数字が付ってあります。これは音度と呼ばれるもので、階名である ドレミファソ… と同じです。つまり、どの Key になっても i, ii, iii …。音名である C, D, E … は鍵盤に固定されているので、G の Key になると G, A, B, C … と並びが変わってしまいますが、この音度表記ならどの Key になっても同じ並びの表記ができます。なぜ小文字かというと、一つ一つの音名(コードではなく)を表しているため。コードを表す場合は、小文字が大文字に変わります。
見てのとおり C は 1 度です。最初がゼロだとおかしく感じませんか? C が 1度、E は 3度になります。つまり、音程とは2つの音の差ではなく、下の音を 1度とした時、上の音は何度になるという度数を表しています。今度は納得してもらえました?
下にある音を 1度として、では上の音は何度ですかというのが音程です
This page originally written on 2020.12.18, revised on 2021.08.26
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