08.3 Major Key の二次 Dominant の Connected II
このページは取り敢えずサラッと書きました
まず言っておくと、 Connected II と言っていたのは、私の通っていた学校で、コード理論大全では Related II と呼んでいます。学校には恩があるので、Connected II と呼ばせてもらいます。
何かと言うと Dm7 ⇨ G7 ⇨ CM7 進行の Dm7 のことです。「06.9 Cadence」でも書きましたが、Cadence の超定番進行です。Dm7 から始まる5度下行進行。II – V – I 、普通はもっと簡単に Two Five と呼ばれます。これ二次 Dominant にも使えます。まず書いてしまうと、
- Em7 (♭5) ⇨ A7 ⇨ Dm7
- F♯m7 (♭5) ⇨ B7 ⇨ Em7
- Gm7 ⇨ C7 ⇨ FM7
- Am7 ⇨ D7 ⇨ G7
- Bm7 (♭5) ⇨ E7 ⇨ Am7
なぜ Connected II に m7 コードと m7 (♭5) コードの 2種類あるのか? それは最後のコードが Major Chord なら m7、minor Chord なら m7 (♭5)。二次 Dominant は Diatonic Chord を仮 Tonic として、そこに向かう Dominant 7th です。二次 Dominant に向かう Connected II も当然仮 Tonic の Key の支配下にあります。
言い方を変えると、仮 Tonic が Dm7 なら D minor Key の支配下。Em7 なら E minor Key と言った具合です。なので、当然 Two Five も minor Two Five になります。C minor Key の minor Two Five は Dm7 (♭5) ⇨ G7 ⇨ Cm7 です。これと同じです。
ハナミズキです。サビ頭の「う〜すべにいろのかわいいきみ〜のね」に 2つ入っています。原曲の Key は E ですが、C に直すと、
う〜す (が C) べに (が Bm7 (♭5)) いろ (E7) のか (Am7) わい (Gm7)いき (C7) み〜の (FM7) ね (C)
|C Bm7(♭5) E7|Am7 Gm7 C7| FM7 C |
https://www.youtube.com/watch?v=73w8J-o9614
Bm7 (♭5) ⇨ E7 ⇨ Am7 がひと固まり。Gm7 ⇨ C7 ⇨ FM7 がもうひと固まり。きれいに流れていきますね。ここでこう言われますね。「Bm7 (♭5) は Diatonic Chord であって機能は Dominant。Connected II ではない」。確かに Diatonic Chord です。ただ、ここでの機能は minor Two Five を構成する Subdominant です。Bm7 (♭5) ⇨ E7 ⇨ Am7 のところは A minor Key が支配しています。Bm7 (♭5) は A minor Key においては SD になります。
さて、Connected II が取れる Tension のお話です。C Major Key の Dm7 が取れる Tension は 9th, 11th, 13th。C minor Key の Dm7 (♭5) が取れる Tension は 11th と ♭13th。これが二次 Dominant の Connected II にも適用されます。仮トニックが Major Chord ならその Connected II は 9th, 11th, 13th が取れる。minor Chord なら 11thと ♭13th が取れます。
サラッと書きましたが、それでは終わりません。次のページを見てください
This page originally written on 2021.02.19, revised on 2021.12.01
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