17. 転調
英語で Modulation です。バッハが時代を作ったバロックの時代から、多分それ以前から転調は楽曲で使われています。モーツアルトの時代のソナタ形式にも転調は形式として組み込まれています。Rap や Hip Hop は別にして今も Pops には転調が良く出てきます。
聴いていて結構気持ち悪い転調とかありません? 私は良く人の悪口を言いますが、このサイトでは言わないと決めています。なので個人名を出して言いませんが、最近の人気曲でもこの転調気持ち悪いと感じることがあります。他にも才気走りに鼻がつく転調とか。
転調とは間接的にしか関係ありませんが、まだ近親調 (Related Key) と遠隔調 (Remote Key) について書いてなかったので書いておきます。調号が同じ or 一つ違う調を近親調。2つ以上違うのは遠隔調です。5度圏 (Cycle of 5th)を思い出してください。C の Key を主調とした時に、調号同じ or 一つ違いは赤枠で囲った調です。これが近親調になります。青枠の Cm は調号に♭が 3つ入りますが、同主調なので近親調に含めるのが普通のようです。
一応名前だけ書いておきます。覚える必要はありません。
- G : 属調 (Dominant Key)
- F : 下属調 (Subdominant Key)
- Am : 平行調 (Relative Key)
- Em : 属平行調 (Dominant Relative Key)
- Dm : 下属平行調 (Subdominant Relative Key)
- Cm : 同主調 (Parallel Key)
平行調と同主調は日本語と英語がチグハグです。これだけ押さえておいてください。
次のページ以降で具体的に転調を書いて行こうと思うので、定義的なところはこのページに書いてしまいます。学校で教わったそのままです。
転調の分類です。
- 完全転調 (Real Modulation) : 転調部がある程度の長さを持ち、構造的にもしっかりしている場合 (一つ以上の終止を持つ)
- 一時的転調 (Transition) : 一時的に他調に振れすぐ主調に戻るもの。主調に程良い刺激を与えるもので調を混乱させるものではない。
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