15.2 UST の作り方 – minor Scale

まず前のページの補足をしておきます。UST (Upper Structured Triad = 冠状三和音) の定義ですが、分数の上側のコードを UST という場合と、下側もひっくるめてUST という場合の両方あるようです。上側を上部コードと言い、下側を基部コードと言います。狭義では上部コード = UST です。基部コードですが、前のページでは Triad (Root, 3rd, 5th) を置きました。ただ学校の教科書やネットを見ると、この3音を Root, 3rd, 7th で置く場合もあるようです。

さて、前のページで C Major Scale の Diatonic Chord に乗っかる UST について書きました。そうなると話の流れとしては、Natural minor Scale、Harmonic minor Scale、Melodic minor Scale、Diminished Scale、Whole Tone Scale に乗っかる UST について書かないといけないんですが、ここで書く書かないを振り分けます。

  • Nm : Major Scale と音の並びが違うだけなので書かなくてもいいですよね。
  • Hm : Hmで曲を作ることはありません。少なくとも私は。なので書きません。
  • Mm : 書きます。
  • Diminished Scale : 書きます。
  • Whole Tone Scale : UST が作れないので書きません。Whole Tone Scale の Triad は Augmeted Triad になります。UST は基部和音が Augmented Chord (+Chord) では作れません。

と言うことで、このページでは まず Mm を書きます。

✔️ on Cm in Melodic minor Scale

G/Cm です。このサイトは「07.5 Melodic minor Chord の構造、機能と Tension」で書いたとおり、C Mm が取れる Tension を 9th と 13th、Avoid Note を 11th にしています。なので UST が成立するのは G/Cm だけです。13th を Root にして作る Triad は ♭5 Chord になるので UST は成立しません。

11th は Chord Tone の M7th と Tritone を作るのでこのサイトは Avoid 扱いですが、これを取れる Tension としているサイトもあります。その場合は UST が 3つ成立します。

✔️ on Dm

G/Dm が成立します。

✔️ on E♭+

Augmented Triad なので UST はできません。

✔️ on F

F に乗っかるのは G と Dm の 2つです。7th を Root に作ると E♭+ になり UST が成立しません。♯11th を Root にすると♭5 Chord になりこれもダメです。

✔️ on G

11th は 3rd と♭9th をつくるので Avoid Note です。そうなると成立するのは Dm だけです。

✔️ on Am(♭5)、Bm(♭5)

どちらも♭5 Chord なので UST は成立しません。

長年サラリーマンで現在プロ作曲家志望です。

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