17.1 トルコ行進曲

投稿の順番が前後しましたが、まずこれぞ正統派 or 伝統的転調というのをお見せした方が良いと思ったので書いておきます。トルコ行進曲 (Turkish March) ってベートーヴェンとモーツアルトが作った 2つが有名ですが、ここで扱うのはモーツアルトの方です。

音は私が譜面を見て DAW (Digital Audio Workstation) に打ち込んだだけのもので、いわゆるベタ打ちです。大目に見てください。

下の譜面を見てください。コードネームですが、Dominant 7th のところは 7th が鳴ってなくても 7th を書いています。7th が書いてない譜面は読むとっかかりがなくて苦労するので。赤枠が Key (調) です。 単純に並べると、Am – Em – C – Am – A – F♯m – C♯m。

Am は調号なし。Em は ♯ が一つ。なので Am から Em への転調は近親転調になります。恥ずかしながら、私はこのページを書くまでこの転調には気がついていませんでした。そのぐらい Smooth or 私の耳が悪い。Em – C も近親転調。 C – Am はどちらも調号なし。つまり Relative minor (平行単調)への転調。 Am – A は A に ♯ が 3つ付くので近親転調ではありませんが、Parallel major (同主長調) への転調なので全く違和感ありません。

A – F♯m の転調をどう見ますか? F♯m と言うあまり付き合いたくないコードですが、5度圏を思い出してください。A の Relative minor が F♯m です。更に C♯m は F♯m と調号が一つ違いの近親転調。一言で言えば、近親調と同主調をうまくつないで、曲が Smooth に流れるようになっています。

トルコ行進曲の転調は Pivot 転調という解釈で良いのではないでしょうか? 理由は、

  • 転調した頭のコードは全て転調前の調の Diatonic Chord です。Am から Em Key に転調した最初のコードは Em で Am Key の Diatonic Chord。以下同文。
  • 転調した Key で最初に鳴っているのは Main Chord (主和音)。Em Key に転調して最初に鳴るのは Em のコード。以下同文。転調後最初に Subdominant Chord が鳴るより安定して聴こえますよね。だって Main Chord なんですから。

ただ、ここで一つ言っておきたいのは、転調感は薄いのが良いか、つまりは転調したと気づかない方が良いか or 濃い方 (バリバリ気づく) がいいかと言う問題です。現代人は、曲調次第だとは思いますが、転調するなら濃くしてくれ派が多いんではないでしょうか?

長年サラリーマンで現在プロ作曲家志望です。

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