Ex-64 シェエラザードの駆け上がり下がりは Phrygian

Rimsky-Korsakov の シェエラザード (Scheherazade) 。名曲です。今回のお題は第3楽章「若い王子と王女」の中で出てくるクラリネットの駆け上がり下がりのお話です。初めてこの曲を聴いたときに、よくこんな音の置き方ができるもんだと感心しましたが、今は Phrygian Mode だとわかります。

Youtube にウィーンフィルの演奏がでています。

https://www.youtube.com/watch?v=SQNymNaTr-Y

ただ、第3楽章にたどり着くのが大変なので第3楽章の初めだけ頑張って作ってみました。ほぼベタ打ちです。ベタ打ちと言うのは MIDI の ノートイベントを入れただけで他の細工はしていないと言う意味です。Key は原曲通りの G です。

ただ、上では駆け上がり下がりにたどり着くまでに 1分以上掛かるので、駆け上がり下がりだけの Version がこちらです。実際はもっと情感豊かに演奏されていますが、譜面通りに入れています。

さらに Key を C に変えたのがこちらです。

この譜面ですが、超見にくくなっていますが、私の実力ではこれが精一杯です。21小節目は 1小節に 26個の音符が均等に入ります。 23 小節目は 32個入ります。符尾を見るとそうなっていませんがどうやっても均等に表示できません。

C Phrygian です。Phrygian は Church Mode (教会旋法) の一つで Major Scale の第3音から始まる Mode です。青の曲線は半音を表しています。

比べて見るとどうでしょう。Phrygian そのまんまです。

シェエラザードについては他にも書きたいことがあるので次回書きます。

長年サラリーマンで現在プロ作曲家志望です。

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