シェエラザードの第３楽章「若い王子と王女」の出だし部分のコードのお話です。原曲 Key は G ですが分かりやすいようにこれを C に変えます。４度上げたので下の Audio も４度高くなっています。原曲 Key の方がずっと良いですが我慢してください。

下の譜面への注釈です。

• これ変な譜面です。普通は上段が G Clef (ト音記号)、下は F Clef (へ音記号) ですが、ピアノや低音楽器をやっていない人以外は F Clef を読めないと思うので、無理やり下段もG Clef にして2 Octave 上げて表示しました。私も学校に入った当時 F Clef は「ここがドだから…」と数えていましたが、F Clef を読む練習をしてなんとか読めるようにしました。２年かかりました。ただ今も読みが甘い。
• 上の段は 1st & 2nd Violin を表示しています。1st & 2nd のメロは完全にユニゾンです。下段が Viola, Cello, Contrabass です。重なっている同じ音は省いて単純化しています。一番下の音は Contrabass。また下段の音の置き方は 6/8 拍子、つまりは２拍なので、1拍づつまとめて表示しています。

コードを当ててみました。これが合っているのかどうか？ あくまでコードが何かと言うお話で Voicing (音の積み上げ方) のお話ではありません。次のページで何でこのコードと決めたのか書いて行きます。