03.3 音程の数え方その2

長短音程と完全音程が頭に入ったら次は増減音程です

前のページで完全音程と長短音程について書きましたが、実はまだあります。それは増減音程です。「まだあるのかよ」。まだあります。めんどくさいですね。

まず上の五線譜と鍵盤の F と B (ファとシ) の位置を見てください。鍵盤上の青いしるしのところです。

音を聴いて下さい。どんな感じを持たれます?

何か変、不安、不安定、こわい、落ち込む、ちょっと気持ち悪い、といったところでしょうか? 音程で見ると、F と B は 4度ですよね。前のページで書いたように、完全4度には半音が一つ入っています。では、F と B はどうか? 半音が入っていません。白鍵の間全部に黒鍵が入っています。この完全4度より半音多い音程を増4度と言います。全音が3つの音程。別名3全音。英語では Augumented 4th or Tritone (トライトーン)。Tritone の方が一般的です。

トライトーンと言えば、日本のアカペラ (a Cappella) グループにトライトーンっていますよね。すごく上手い。ただ、あちらは Try-Tone。多分 Tritone をもじったんだと思ってます。

日本では、増4度・Tritone のどちらも使っていると思います。音楽で出てくる「増」と言う言葉のイメージ。あまり良くありません。何か普通じゃない状態、不安定を想像させます(少なくとも私には)。学校の先生が言ってました。歌ものを作る時、メロが増4度で動かない方が良い。歌えない人がほとんどだから。

こう書くと Tritone はのけ者のように聞こえてしまいますが、実は大切な役割があります。これは、四和音のところで書きます。

次に B と F の音程です。「F と B をひっくり返しただけじゃないか」。そのとおりです。B と F は4度ではなく5度ですね。指を折って数えて下さい。前のページで完全5度は半音一つと書きました。B と F を見ると、半音が2つあります。つまり完全5度より半音狭くなっている。これを減5度 (Diminished 5th) と呼びます。別名3全音・Tritone。「全音3つではないのに3全音はおかしい」。確かに。ただ、着目すべきは、増4度と減5度は同じ音程という点です。鍵盤上で数えてみて下さい。多分、だからまとめて3全音・Tritone と言っているんだと思います。上から読んでも Tritone、下から読んでも Tritone。上から読んでも「まさこさま」、下から読んでも「まさこさま」。音程でこうなるのは Tritone しかありません。

Major Scale 音どうしでできる増減音程は Tritone しかありません

This page originally written on 2020.12.20, revised on 2021.08.26

長年サラリーマンで現在プロ作曲家志望です。

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