04.2 Harmonic minor なんて要らない
私の考えです
前のページで Harmonic minor (Hm) を扱いました。もっともらしく書いたつもり。また書いたことにウソはありませんが、私が前から持っている疑問です。 Hm って必要なの? これを Scale として扱う価値があるの?
Hm というのは前ページで書いたとおり、Nm に Leading Tone (導音) がないので、それを持たせるために作った Scale です。曲の区切りとか終わりとかでコード進行上の決め感を出すために作った Scale。別にメロ (メロディー・旋律) として使う訳でもない。「だから和声的 (Hm) と言っているんだよ」。ただ、決め感を出すだけなら、Scale にしなくても決めの時だけ、B♭を B音に動かすだけで事足りると思いません? 敢えて Scale の代表格のようなポジションを与える必要があるんでしょうか?
ずっとこういう風に思ってたんですが、芸大和声注の勉強を始めてアレって思ったことがあります。なんと芸大和声には、Hm も Mm も出て来ない。出てくるのは Nm だけです。「本当? 芸大和声をすべて勉強したの?」まだしてません。全3巻の3巻目に入ったところでついて行けないのでまた 2巻に戻っています。ただ、こんな基本的なことが少なくとも 2巻まで出て来ないっておかしくありません?
注 : 「和声 理論と実習」I, II, III 音楽之友社
では芸大和声は Leading Tone がない Nm をどうしようとしているのか? 答えは簡単です。B♭を B音に臨時記号で半音高めましょう。ナント私の意見と同じでした。臨時記号というのは、音符の横に付く ♯ と ♭ のことです。つまりは必要な時だけ B を使えば良いので、Scale に昇格させるのはとんでもない、ということです。
何となく鼻高々。自画自賛。ただ、コード理論では Hm は避けて通れないので、心の中では Hm を否定しつつも理論に従い書いていきます。また後で Hm は登場します。
納得感ありました?
This page originally written on 2020.12.26, revised on 2021.09.02
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