08.5 Natural minor Scale の二次 Dominant
仮トニックの Key に一時転調した前提で書いています
ここでは Natural minor Scale の二次 Dominant とその取れる Tensionを一辺にやります。まず CNm Scale の二次 Dominant です。
- B♭7 ⇨ E♭M7
- C7 ⇨ Fm7
- D7 ⇨ Gm7
- E♭7 ⇨ A♭M7
- F7 ⇨ B♭7
G7 ⇨ Cm7 が二次 Dominant にならないのは、Cm7 が Scale の主役だからです。主役に「二次」は関係ありません。また A7 ⇨ Dm7 (♭5) もダメなのは、A7 の Root が Scale外の音で、更に Scale 外の音があと2つ (C♯、E音)もあり、主調 (CNm) に色を添えるどころではなくなるからです。
まず Tension Note になれる要件です。
- Scale 音
- Chord Tone と 9th
- F音以外の Tritone 構成音
- Dominant 7th のみ全ての Altered Tension
上の Scale 音ですが、ここからは一時転調先の Scale 音です。なぜこうしたかは前のページを見てください。
取れる Tension の押さえ方は、C Major Key と同じです。
- まず鍵盤上で Chord Tone に青を置きます。
- 次に Chord Tone と Natural 9th で、且つ
白鍵のScale 音のTension を赤で置きます。 - Altered Tension を黄緑で置きます。
✔️ B♭7
E♭M7 に向かう B♭7 です。E♭M7を仮トニックと見るので、一時転調と考えると E♭ Major Key になります。。9th と 13th の Natural Tension が取れます。一時転調と考えずに C Natural minor Scale と考えた場合も結果は同じです。
✔️ C7
Fm7 に向かう C7 です。F Harmonic minor に一時転調します。ここは一時転調先 (FHm) と C Natural minor で埋めた結果が違う唯一の二次 Dominant です。FHm の第6音は D♭ですが、CNm の第2音は Natural D です。CNm で埋めるとこの D音が 9th の Natural Tension になります。このサイトは FHm を支持するので、9th に赤を置きません。ちなみに、FHm だと、Connected II は Gm7 (♭5)。CNm だと Gm7 になります。
✔️ D7
Gm7 に向かう D7 です。一時転調して GHm です。
✔️ E♭7
A♭M7 に向かう E♭7 です。一時転調して A♭ Major Key です。
✔️ F7
B♭7 に向かう F7 です。一時転調して B♭ Major Key です。
Natural minor Scale の二次 Dominant と取れる Tension の話は上のとおりです。次は、Harmonic minor と Melodic minor の二次 Dominant になりますが、このサイトではやりません。だって、使う場面がありませんから。どうしても知りたいという方は「コード理論大全」を見てください。私の行っていた学校でもやりませんでした。
仮トニックと見ても見なくても C7 以外は同じ結果になります
This page originally written on 2021.02.23, revised on 2021.12.15
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