12.2 Functional Diminish
前の前のページで Diminished Scale と Combination of Diminish Scale をやりました。しつこくなりますが、この 2つは Scale です。では実際この 2つの Scale が使われるかと言うと、ほとんど使われません。わずかに G Combination of Diminish Chord を C Major Scale が借用するぐらいです。今気がつきました。G コンディミを C Natural minor が借用することはありません。G コンディミの 13 th は Natural 13th で A音。Nm Scale は A♭音なので使えません。
Dim Scale をほとんど使わない一方で Dim Chord は良く出てきます。前にも書きましたが、私はコード付けに困ると Dim Chord が上手くハマらないか試してしまう癖があります。
では、C Major Scale で使う Diminish Chord と上で書いた 2つの Dim Scale の関係は? ありません。C Major Scale 上で使うには Functional Diminish を使います。日本語では機能的 Diminish or 調的 Diminish と言います。
これは Scale ではありません。Subdominant minor Chord の借用の話覚えてます? C Major Key が SDm を借用した時に、Chord Tone 以外を C Natural minor の Scale 音で埋めるか or C Major Scale 音で埋めるかの話。どちらでも埋められると言うのが正解です。埋めた上で取れる Tension を探す。取れる Tension の要件は、Chord Tone と Natural 9th で且つ Scale 音であること。
C Major Scale音で埋めるのが Functional Diminish です。コードトーン以外をC Major Scale 音で埋めます。C♯dim7、D♯dim7、F♯dim7、G♯dim7、E♭dim7 の 5つでやってみます。「なんで ♯ や♭が付いたコードでやるんだ?」C Major Scale 上の Dim Chord が活躍する場が正に Diatonic Chord の隙間だからです。これ次のページでやる Passing Diminish のことです。
青がコードトーン。赤が 取れる Tension。塗ってないのが Avoid Note です。
まず青のコードトーンを入れ、空いているところに C Major Scale 音を入れます。Natural 9th (全音)だったら赤の取れる Tension です。学校では Dim Chord の Tension は 9th とか呼ばないと教わったのでそれに従っています。ただ、コード理論大全は 9thとか 11th とか呼んでいます。
Chord の Root に ♯や♭が付くとほんとに嫌ですね。ただ、Dim Chord は主に黒鍵を Root に生きているのでここは慣れるしかありません。
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