03.2 音程の数え方その1

長音程・短音程・完全音程と出て来ますが、これは覚えるしかありません

音程です。音程を覚える王道はまず C Major Scale の C の音と他の音との音程を頭に入れます。

鍵盤を置きました。

✔️　CとD (ドとレ）は長2度 (Major 2nd) です。前のページで書いたように、音程とは下の音を 1度とした時、上の音は何度になるという度数を表します。C と Dだと、Cが下の音なので 1度。D は 2度。なぜ長2度 (Major 2nd) かというと、C と D の間に黒鍵が入っているからです。

✔️　C と E (ドとミ) は長3度 (Major 3rd) です。黒鍵が 2つ挟まっています。

✔️　C と F (ドとファ) は完全4度 (Perfect 4th)。「完全」という言葉が出てきました。皆さん思いますよね。「何で言葉を増やすんだ。長4度でいいじゃないか」。私もずっとそう思ってきました。ただ、最近になって「完全」でも良いのかな、「完全」の方が良いのかなと思うようになってきました。これについてはもっとあとのページで書きます。ともあれ、「完全」という言葉は決め事なので、C と F は完全4度 (Perfect 4th) だと頭に入れてください。

C と F の間を見ると、一箇所だけ白鍵の間に黒鍵が挟まっていません。E と F の間。E と F は半音ですよね（黒鍵が挟まると全音）。完全4度 (Perfect 4th) は半音一つと覚えます。

✔️　C と G (ドとソ) は完全5度 (Perfect 5th) です。また完全です。上の五線譜の赤線が完全という言葉を使う音程です。つまりは、 C と F、C と G が完全音程です。しつこく言いますが、決め事なので覚えるしかありません。C と F に同じで半音が一つ挟まります。

✔️　C と A (ドとラ) は長6度 (Major 6th) です。半音一つ挟まる。

✔️　C と B (ドとシ) は長7度 (Major 7th) です。これも半音一つ挟まる。

✔️　C と上の C は完全8度。普通は Octave (オクターブ）と言います。本とかネットとか検索してみましたが、完全8度を英語では Perfect 8th とは言わないようです。Perfect Octave という言い方が正式で、単に Octave が一般的のようです。同じように C と同じ Pitch の C の音程は完全1度ですが、英語では Perfect 1st とは言わずに、Perfect Unison、普通は単に Unison (ユニゾン) と言うようです。

初めて音程を覚えようとする人が持つ疑問。「長があるなら短もあるのか？」。あります。「完全があるなら不完全はあるのか？」。ありません。

次に C Natural minor Scale の音程を見ます。

✔️　C と D は長2度 (Major 2nd)。これは C Major Scale と同じ。

✔️　C と E♭は短3度 (minor 3rd)。初めて「短」なんとかと言う音程が出ました。C Major Scale の C と E は長3度で黒鍵 2つ挟んでいましたが、短3度 (minor 3rd) は E が E♭になったので、挟む黒鍵が一つになりました。言いかたを変えると、半音が一つ入ってきました。更に言い方を変えると、C と E は長3度だったが、C と E♭だと半音狭くなるので名前が短3度に変わる。

✔️　C と F は完全4度 (Perfect 4th)。C Major Scale と同じ。同じなんですが、C から F に来る道のり (Scale) は違います。度数を指を折りながら C, D, E♭, F で完全4度と数えます。と言うか、E♭を経由して F に来るように数えないといけない。

✔️　C と G は完全5度 (Perfect 5th)。C Major Scale と同じ。同じなんですが…. (あとの注釈は完全4度と同じ）。

✔️　C と A♭は短6度。半音が 2つ入っています。Major Scale では半音一つだった。「半音が 2つ入っているようには見えない」と言う方。上の鍵盤を良く見てください。赤いしるしが C minor Scale です。D と E♭、G と A♭の間が半音です。言い方を変えると、C と A は長6度だったので、A♭だと半音狭くなり短6度。

✔️　C とB♭ は短7度 (minor 7th) です。半音が 2つ入っています。

気がつきました？ Major Scale だと音程も長何度ばっかりなのに、minor Scale になると短何度が増えますね。

ここまで来て皆さんが持つ疑問は、「音程は単に2つの音がどれだけ離れているかを言っているだけなのに、Scale を持ち出すのはおかしい」。確かにある 2つの音がどの Key で使われようと, 音程としては同じです。この疑問に対しては、もっとあとのページで書きます。