07.5 Melodic minor Chord の構造、機能と Tension
Melodic minor Scale の Diatonic Chord です
C Nm Scale と違う音を色を変えて示しました。
C Hm の時もそうでしたが、G7 が Gm7 に私には聴こえてしまいます。原因不明。
個人の好みとしては、Hm と違って結構好きです。Mm で心地良いけど哀愁感がある曲が作りたいと思っています。出来てませんが。一つ聴いてください。Mm で作った Phrase (曲のほんの一部) です。
| CmM7 | F7 | G7 | CmM7 |
心地良いというと無理がありますが、少なくともおぞましくは聴こえないと思います。
復習しておきますと、取れる Tension とは、
- Scale 音
- Chord Tone と 9th
- F音以外の Tritone 構成音
- G7のみ全ての Altered Tension
9th とは Natural 9th のことです。♭9th や ♯9th は取れません (G7 は例外)。
しつこくなりますが、Hm と Mm Scale になると、取れる Tension (Available Tension) について説が割れます。ここで書くのは私見です。
✔️ CmM7
Tritone が 2つできます。9th と 13th は取れる Tension ですが、11th は Avoid Note です。これ私見で、「コード理論大全」は 9th, 11th, 13th 全て 取れる Tension としています。Avoid の 11th ですが、F音です。F音は C Nm Scale では Tritone は構成しませんが、C Hm や C Mm だと B音と F音で Tritone になります。これを取れる Tension と認めると、 C Hm で書いた通りどうしても Dominant 感が出てしまう。13th については、F音とB音という Dominant 感満載の Tritone ではないので、このサイトでは取れる Tension として扱います。
✔️ Dm7
E♭音は ♭9th で当然ダメ。13thはTritone を構成しますが、B音なので取れる Tension です。
✔️ E♭+M7
9th は Tritone を構成するのが F音なのでダメ。13th は♭9 になるのでダメです。
✔️ F7
Avoid Note はありません。
✔️ G7
11th と ♭13th はコードトーンと ♭9th を作るので Avoid Note です。但し、G7 は C Mm であっても Dominant 7th です。ということは、全ての Altered Tension が取れます。それを Keyboard 上に乗っけると、以下のようになります。G7 ゆえに Tension となれる音を黄緑にしました。
✔️ Am7 (♭5)
m7 (♭5) は Root と ♭5th で Tritone が出来ます。コードトーン同士でできる Tritone なので文句のつけようがないですね。あと、Tension 同士でも Tritone が出来ますが、Chord Tone との Tritone ではないので Tension 足り得ます。
✔️ Bm7 (♭5)
♭9th の C音は Root の B音と音程が♭9th になるので Available Tension にはなりません。E♭も minor 3rd と♭9th になるので Tension にはなりません。E♭ですが、♭11th いう変な書き方をしています。これ 3rd (Major 3rd) と同じ音です。3rd は D音が minor 3rd なので、3rd とは呼べない。3度堆積なので、無理やり ♭11th と言い方をしました。
Nm と比べると Hm ほどではありませんが違和感はあります
This page originally written on 2021.01.30, revised on 2021.11.06
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